キンチョーの夏、イタリアの夏
・・・・・蚊なんて大っ嫌いだ!(いや、好きな人はいないだろう)
因みにイタリアには「キンカン」とか「ムヒ」と言った痒み止め薬は
ええ、存在しませんのよ。(涙)
…敢えて痒み止めを図ろうとするなら、「レモンの汁を垂らしてみる」とか?
(あ、今 「…そんな、原始的なっ!」って思ったでしょ?)
日本から持ってきた痒み止めを大事に使っているものの、刺されまくって消費量もアップ!当然のことながら残り少なくなってきております。
ピーンチッ!
最近の悩み事。
仕方ねぇーな、読者になってやるか!と思った慈悲深いアナタ!
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気の変わらない、今のうちによろしくどうぞー。
東洋人とて十人十色…
他の都市でも見かけることが出来るのかは知りませんが、
フィレンツェには「薬物反対」を掲げて署名運動を行っている
あやしいグループがいます。(大抵、緑色のテーブルクロスが目印)
集金目的もしくはとある宗教の勧誘など、噂は様々ですが
とにかく「薬物反対にサインしてくださ~い」と、いかにも
あやしい兄ちゃん&ネーチャンが気の抜けた声をかけてきます。
ある日、そのグループが行く手に見えたので、きっと今回も変な英語で声をかけてくるだろうと想像し、いつものように「あ、もう何度もサインしましたから」とでも答えようかと頭の中でシミュレーションしていると、気の抜けた兄ちゃんが突然アタシの行く手を阻むように現れ(この時点でコイツの話を聞こうとは思わない)
こう言い放ちました。。。
...... 中国語かいっ!!!
立ち止まる価値もねぇ!(怒)
…と言うことで、歩くペースをまったくもって変えずに
「残念だけど、アタシ中国人じゃないのよね~」
と、言い返してみました。
自らの過ちに気付いたのか(少なくとも2つの間違いを犯している)しばらく無言だった彼はアタシの背中越しに大声でこう言いました。
…遅いわボケー!!
…ってか誰かを呼び止めて立ち止まってもらう前に、
まず自分の立ち居振る舞いを向上させなさいな。(毒)
肉食系イタリア女子
ご存知のようにダニのマンマはもちろん、アタシ達のすぐ近くに住む従姉はサルデーニャ島出身のサルデーニャ人。
ハッキリ言って強いです。
いや、「激しい」という言葉が適当かも…。
基本的に話す声のボリュームがデカイのがイタリア人ですが、
マンマと従姉はもっと声がデカイ。
普段から叫びながら会話をしている感じです。
だから彼女たちが家で話していると、そのけたたましさに集中力も削がれ仕事どころではなかったりします。(爆)
悪い人では決してないし、短時間であればファンキーで(← 死語だろ!)面白く元気な女性で好きなのだけど、この従姉がまた曲者。
従姉と描くのも面倒なので仮に彼女の名をエゴンヌとします。
なんでって
…エゴの塊のような女だから、エゴンヌ。(爆)
エゴンヌはモグリ(←この言い方ってスゴイ)のエステティシャン。
彼女を一言で表すならば俗に言う「ネーチャン」です。
この人は意識せずともカオスが好きなのか、常にありとあらゆる問題を巻き起こしがち(少なくともアタシの目にはそう見える)でございます。
今度こそはと思っても、不幸をかぎ分けてそちらに行ってしまう人がいるように、彼女の人生も常にドタバタの繰り返し。そして自分を常に正当化して生きております。(ここまで悪循環だと、ある意味「あっ晴れ」である)
ダニから聞いた話によるとエゴンヌは15、6歳の時に
「こんな田舎は嫌だ」
と親元を出て、叔母であるダニマンマが嫁いだ先のフィレンツェに来ました。(フィレンツェも十分田舎なんだけど島に比べれば大都会なんでさ)
それ以来この家が実家代わり。
でも18歳になると
「自分の好きに生きる」
と、これまた勝手に家を出ていったそう。
ところが一緒にアパートをシェアしていた友人に突然裏切られ、2人分の家賃を払う羽目になったりなど(単に人を見る目がないのでは?)紆余曲折。(って言うのか?!)
そんな中、変な混ぜこぜ新興宗教(ヒンドゥーやら仏教の混ぜこぜ)のセミナーでフランス人と知り合い(ココですでに顔を覆いたい)彼と夜を共にするようになった(付き合った)途端、すぐに妊娠。
(典型的と思うのはアタシだけ?)
親代わりであるダニ家族に散々、心配&反対されつつも
「大丈夫よっ!
アタシ達はこんなに愛し合っているんだから。」
(って出逢ったばかりですよね?)
と自我を貫き通し(基本的に人の意見は聞きません)渡仏。
その後、女児を出産したものの、
価値観の違いと彼の女遊びが原因で結婚することもなく
……破局。
凄まじい修羅場を何度も繰り返し、最後は男(娘の父親)に
家をおん出され、泣きながら叔母の元に帰ってきたわけです。
以来ずっとココ!(あくまで田舎には帰りたくないのね)
今は役所にあてがってもらった借家に(要は生活保護者?!)暮らし
「私は自立して自分の人生を生きてるんだから
口出ししないで!」
と豪語しながらも、何か用事があるとコチラの都合も考えず突然うちにやってきて子供を置いて行きます。(しかも気のせいか、食事時が多い)
女手一つは大変だし、困った時はお互い様だけどさ、
ほぼ毎日のようにこれだと、流石にたまらん!のです。
たまらん!のですが、たまらんのは多分アタシとダニだけ。
(でもダニは外で仕事=避難可能)
しかもエゴンヌにとっては「ラッキー」なことに、この家の主は何だかんだで女系を大事にする島国出身者=ダニマンマな上、マンマにとっては「娘」のようなエゴンヌ。なんだかんだ大歓迎なのです。
叱るどころかデレデレで、大甘やかしまくり!
この人たちは子供が40歳になろうが定年になろうが変わらずに干渉しまくりとことん甘やかすのです。(だから国自体が発展しないんじゃ?と思う)
エゴンヌねーさん。。
…アタシ達「自立」の解釈に相違があるようですが。。
ってかさ
うちは無料託児所かっ??!(怒)
草食系イタリア男子?
相方ダニちゃんはフィレンツェ生まれ、フィレンツェ育ちのイタリア人。
イタリア人のくせに、(クセにって何だ?)
まるで日本人のように謙遜・反省・配慮・礼儀などを重んじることが出来る、物珍しくも大人しい草食系(?!!)イタリア人(爆)なのですが
それは何故か???!
彼(ダニちゃん)が生まれも育ちもフィレンツェであっても、実はフィレンツェ人の父と、島国であるサルデーニャ人の母の間に生まれた
イタリア内ミックス
であるということは前回も書きましたが(まだ見てない人はコチラから)
…どうやらココら辺に人格形成の根っこがある!
と思われるのです。
中世の都市国家の色合いが未だ濃いイタリア。 (これも前書きましたけど)
例えば同じトスカーナ州にある大きな街、フィレンツェとシエナは隣同士なのにご当地料理も違えば、イタリア語のアクセントも違います。
隣接しているのにコレですから、本土と島(特別州)では想像を絶するものがあると思いませんっ?(って、何故に疑問形…)
ましてやサルデーニャ!
サルデーニャ島は、同じ島民であっても地域が違えば、言葉(方言)を理解し合えなかったり(←これ本当)民族衣装も慣習も伝統も島の中で違うのです。つまるところイタリア本土なんて「違う国」と言えちゃうのです。
だからダニちゃんの父母は、ほぼ国際結婚。
違う文化を持つもの同士が1つ屋根の下にいるようになれば、
そりゃーーーぁ、いろいろなことが起こりますわな。
しーかーもっ!
文化の違い(?)に加えて、お互いが「超頑固」「絶対に自分が正しい」であったダニ両親は、カナリ激しく喧嘩をすることも日常茶飯事だったそうで…。(しかも基本的にイタリア人同士の喧嘩は半端ない激しさ&うるさい!)
喧嘩の最中、まだ幼いダニに
「アタシが正しいと思うでしょ?」
「俺の方が正しいと思うよな?」
と、どちら(フィレンツェとサルデーニャ)の考え方が正しいかを聞いて迫ることも多々あったとか。(幼い子供にコレは可哀相だと思うが)
どっちを悪者にもしたくなかったチビダニは「黙秘」か「避難」。
この自分の意見を率直に言えない(言ってはいけない)境遇やら、父母それぞれの故郷でかなり文化も習慣も違うという環境が、彼を半ば強制的に「草食系」に仕立て上げたようなもんだと、アタシは見ています。
確かに会う日本人みんなに「日本人みたいねぇー」と言われるダニ。
本人も「日本人になりたい」みたいです。。。(爆)
南のオンナ
ご存知の方も多いとは思いますけど、イタリアってのは南北に長いブーツの形をした半島と周りの島々で構成されております。
イタリアと一口に言っても、、、
例えば
イタリアの製品で有名なワインで言うなら、ワインは色々な土地でそれぞれ品種の違うブドウを使用して、違う製法や熟成方法で作られていたり、と本当にいろーんな地域があって奥が深いのです。
でも、ワインのことに関してはワイン通、ワイン好きやソムリエなんかでないと、そこまで詳しくないでしょうし、単純に「ワイン=イタリア」というイメージなるのはごく自然ですよね。
…とまぁ、こんな感じ(?)で
ワインがイタリアの特産品として世界的に有名なように、イタリアンマンマもまた、地域の違いはさておき、その存在自体が世界に名を馳せるイタリアの特産(?)だと思われるのです。
そう!あの「肝っ玉母さん」・「子供に干渉しまくり」で有名な
イタリアンマンマ!
でもまぁ、先にも言ったように北から南、各地域で特色や風土も大きく違うわけでして(しかも慣習や方言、イントネーションもかなり違う!)
つまりは中世、まだイタリアが1つの国家として統一される前の都市国家的な感覚が今もヒッジョ~に色濃く残っておるんであります。
(現に出身を「イタリア」とは言う人間は少ない=自分の街の名を言う)
それはマンマに関しても同じで「南に行けば行くほど」暑さ?に比例して
家族の結束が強くなる(←ほら、南のナポリはマフィアの結束で有名)ので「南に行くほどマンマ度数も強くなる」と言われます。
んで、ここでアタシの相方のダニですが、
…彼はフィレンツェ生まれ。
フィレンツェはイタリアを南北で考えて、ほぼ真ん中に位置しているので、南部に比べるほどマンマ度数もキョーレツではないハズなのですが
(…それでも「イタリアンマンマ」には変わりないので注意。)
…なーんと、計算違いか、彼はミックス!(ハーフ)
父親が生粋のフィレンツェ人(フィオレンティーノ)でも、
実は、彼の母親は、、イタリア人にも「あそこはイタリアではない」と言われるサルデーニャ島の人だったのです!
サルデーニャって、、、思いっきり南だし!
ってか、半島から飛び出してるし!
そう、南ってだけではなく
更に特殊な文化をもつ「島国」の人なのでした!!!
毒素でてます?
自分で決めたこととは言え、自分が生まれた国ではない「外国」で暮らそうとすると、それはそれは大変です。壁にブチ当ったり、母国ではしなくても良いような苦労がオプションでもれなくついてきますし。
まぁ、そんなのごくごく当り前のことなんですけどねー。
良いことも勿論あるけれど、ある程度の期間居ようと思うと、
そのための基盤をそれなりに作り上げなくてはならないので、
どちらかと言うと苦労の方が多いと感じやすいと思うのです。
ましてや、交友関係を広げていくうちに、ひょっこりパートナーになる
相手とかに出会ってしまったらあーら大変。そんな予定はサラサラ
なかったものの、いろいろなことが変わっていくのであります。。。
(他の人のことは知りませんが、まぁ、アタシはそうでした)
んで「捌け口ブログ」と言うからには、自分だけではどーにも出来ないことに対しての感情の変化が存在するわけです。
話せば長くなるので、今回は端折りますが、とどのつまり捌け口がないとやっていけないくらいのストレス(?)を感じてしまうこともあるわけで。
現時点での主な原因(?)と思われるのが、そうスバリ・・・
イタリア人マンマ&近くに住む従姉&その娘の存在(爆)
…いや、彼女たちのことは大好きなんですけどね。
凄く優しいし、決して嫌な人たちではないのだけれど
でーもっ!!
2年以上もベーッタリと1つ屋根の下に一緒に暮らしていると
チマチマと小さなことが積もりに積もって時には爆発しそうになるんだす!
こんなことは国内にだってザラにある話だし、だから文化の違いがどうのこうの言うつもりは毛頭ナイんですが
でーもっ!!
相手が「子離れしない」で有名な
イタリアマンマ族の一人!というのは確かに大きいかもしれんのです!
その辺は追々書いていくつもりですが…そりゃもーーーーぅ、毎日のように
(望んでもいないのに)色々な事=カオスが巻き起こりますの。
今までは(ひきつった)笑顔でなんとか我慢していましたが、
念願の2世帯住宅(←せめて完全な敷居のある空間)への引っ越し計画が不景気やらその他、諸々の事情でウマク進んでおらず、干渉されない自由で気ままな生活を手にするまでの「光」さえ見えない状態なので、これはもう書くしかない!…描くことによって「強制的に消化促進」させるしかないと腹をくくった(?!)わけでございます。
毒にお付き合い出来る方のみ、ご高覧くださいませ。。。
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